再読しているホメーロス「オデュッセイア」の第八巻にはこんな人名。
「アクロネオースにオーキュアロスにエラトレウス、ナウテウスにプリュムネウスにアンキアロスにエレトメウス、ポンテウスにプローレウス、トオーンにアナベーシネオースに、テクトーンの子ポリュネーオスの子アムピアロス、それからナウボロスの子で、人の子の殺戮者アレースにも似た、すべてのパイエークス人の中で尊いラーオダマースに次いでいちばん端麗な顔とすぐれた姿のエウリュアロスも立ち上がった。円満具足の王アルキノオスの三人の息子ラーオダマースとハリオスと神にも似たクリュトネーオスも立ち上がった。」
読むとへえ〜と疲れるが、これをギリシャ語の朗読で聞くと耳に心地よいのかもしれない。それにしても難しい人名だ。写し間違いがあるだろうな。この高津春繁の訳は面白い。
「かくて木馬はそこに立ち、トロイエー人(ひと)たちはそのまわりに坐って、小田原評定をやっていたが、思案が三つにわかれた。」
そんな昔に小田原評定があるかあ、とは突っ込まない。
昨日の毎日新聞夕刊に載っていたジョーク。
「中国人農婦が自殺しようと農薬を飲んだが、ニセ農薬だったので一命を取り留めた。お祝いに餃子を食べたら農薬中毒で命を落とした。」
ブックオフ長泉店で二冊。林京子「上海|ミッシェルの口紅」講談社文芸文庫2001年初版、吉沢英成「貨幣と象徴」ちくま学芸文庫1994年初版、計210円。