春が来た。樹木の花がいっせいに開花。紋白蝶が飛んでいる。春だ。
静岡新聞朝刊を開いて仰天。
「三島市測候所跡地 マンション計画白紙に」
「高まる反対運動 業者、撤退の意向」
「市民運動が急転促す」
ことの発端はグラウンドワーク三島の事務局長のサイトに詳しい。私も関わっていたのだが、無理かなあと憂慮していた。ウルトラCの手段は考えていたけど。やれやれ。
ホメーロス「オデュッセイア」読了。昔読んだときより面白く読めた。人生と読書の経験の差か。吉川英治「宮本武蔵」を連想した。オデュッセイアは二十年の遍歴の果てに戻った。「宮本武蔵」は佐々木小次郎との巌流島の決闘で一先ず終えている。本は古本屋に売って手元にないので判断できないが、かなりの歳月が描かれていたと記憶する。どちらも数多くの死者。そして愛する美女。二千年以上の隔たりがあっても人間のなすこと感情にさほどの違いがない。
内田樹の16日のブログ「『政治的に正しいこと』は正しいのか?」に深く納得。一部引用。
悪意は語義のレベルにあるのではなく、文脈にある。
ポリティカリーにコレクトな「言葉の検閲者」たちを私が嫌うのは、
彼らの言語の機能と本質についての理解があまりに浅いからである。
使える言葉をいくら規制しても、使う人間に悪意がある限り、
言葉は語義を離れて攻撃的に機能することができる。
ブックオフ長泉店で二冊。横山秀夫「動機」文藝春秋2000年初版帯付、芦辺拓・編「絢爛たる殺人」光文社文庫2000年初版、計210円。どちらも贈呈用。
古本ばかり買っているようだけど、新刊も買っている。今月買ったのでは、高城高(こうじょう・こう)「墓標なき墓場」創元推理文庫2008年初版帯付、味戸ケイコさんが表紙絵を新たに描いた佐々木丸美の小説の復刊をまず14冊どっか〜んと。これで2万5千円を超える出費。ああ。