カレセン

 「哀愁漂う枯れたオヤジがたまらなく好き――。こんなカレセン(枯れたオジサン専門)」
 という記事。

 魅力的な枯れオヤジの条件は以下の通りだ。
  ひとりの時間を持て余さない。
  路地裏が似合う。
  ビールは缶より瓶。
  ペットは犬より猫が好き。
  ひとりでふらっと寄れる行きつけの店がある。
  さりげなく物知り。
  金や女を深追いしない。
  自分の年齢を受け入れている(若ぶらない)。
  人生を逆算したことがある、など。
 これなら俺もイケるかも……と思ったアナタ。枯れた魅力でモテようという欲望があるうちはまだまだ未熟。“枯れ”の境地に達するのは意外と難しいのです。

 嬉しくなるねえ。来週、某テレビ番組のロケに出演を依頼されて、この初老のオレが? と面食らったけど、この記事を読んで、ま、いいか。

 ブックオフ長泉店で本格ミステリ作家クラブ・編「本格ミステリ06」講談社ノベルス2006年初版、105円。