雨がざあざあなのでお昼近くまで惰眠をむさぼる。
昨日の毎日新聞読書欄、池内紀「出ふるさと記」新潮社への井波律子評。
「本書は、文学者の『ふるさと』からの離脱と、その創作との微妙な関わりに着目した評論集である。」
対象とされる作家・詩人は十二人。彼らへの池内紀のレッテルがおもしろい。
「私生児」高見順
「漂流物」金子光晴
「引揚者」安部公房
「記録係」永井荷風
「笑い虫」牧野信一
「彷徨」 尾崎翠
「逃走」 坂口安吾
「雲隠れ」尾崎放哉
「世捨て」深沢七郎
「家出」 寺山修司
「巣穴」 中島敦
「うろつき」田中小実昌
「著者はこのように異端の文学者を空間軸と時間軸に沿って位置づけながら、彼らがこの二本の軸を無化し逸脱してゆくさまをみごとに描ききる。」
午後、晴れ上がったので、某所(清水町・柿田川の西)の水田へ行く。まだ小さいカブトエビ、ホウネンエビが群れている。カブトエビ同士、しょっちゅうぶつかっている。ケンカなのかなあ、遊びなのかなあ。
沼津信用金庫本店ストリートギャラリーの安藤信哉を観る。美術館とは照明が違うので、色具合が異なっている。おもしろいものだ。担当理事に挨拶。