マツダ、ツァラトゥシュトラ

 毎日新聞15日の書評欄、青木健「ゾロアスター教講談社選書メチエの、山崎正和評。
「昔、『マツダ・ランプ』という商標の電球があった。マツダがじつはアフラ・マズダーのことであり、異国の光の神の名だということくらいは、少数の日本人は知っていた。」
ニーチェは『ツァラトゥシュトラはかく語りき』という本を書いて、おおぼらを吹いた。知識人の一部は、この語り手が本来はザラスシュトラ・スピターマであり、ゾロアスター教という大宗教の始祖であることを知っていた。」
 へえ〜、知りませんでした。

 静岡新聞16日朝刊、塩野七生「イタリアに住む」から。
「食事は文化である、と確信している。」
「文明は人を緊張させるが、文化は人を安らかにする。教育やビジネスがないと人間社会は生きていけないが、満足感を与える食は、その労苦をやわらげてくれるのだ。」
 満足感を与える食。いい表現だ。大衆食堂万歳、大衆居酒屋最高、なあんて。でも、今世紀未だに行ってないような。

 ブックオフ長泉店で二冊。筒井康隆「狂気の沙汰も金次第」新潮文庫2006年43刷改版、都筑道夫「にぎやかな悪霊たち」講談社文庫1982年初版、計210円。