静岡新聞朝刊、「人思い」は、京都造形芸術大の学長に就任した日本画家千住博「美を教える」。
「美を作り出すのに『個性』は必要ないんです。(略)個性とかエゴが首をもたげたのは印象派の時代になってから、せいぜい百年です。」
「大切なことは個性ではなく、切り口の独創性です。それをもって何を表現するか─。『世界』です。芸術は、この空間をどういう切り口で、どうとらえているのかが問われているのであって、『オレはオレは』という自己表現ではありません。」
「世界をもっとも正確に、もっとも緻密(ちみつ)に表現できた作品が、優れた芸術作品です。技術はそのためのものです。」
同感。