目から鱗が

 昨日触れた鹿島茂「オン・セックス」文春文庫、目から鱗の箇所を。
「たとえばイスラム圏は典型的な男根的文化です。ああいう社会というのはすべてその原理で運営されている。かりに、イスラム圏に性の解放が入ると、コーランを否定しなければいけなくなっちゃう。これはイスラム文化を根底から揺るがすことになります。」290頁
キリスト教の正常位以外は認めないという文化が崩れて、そこに疑問が提示されるまでに実に二十世紀かかったわけです。」290頁

 そういえば知り合いの女子は「目から鱗が剥がれる」と言った。
 知り合いの若い子は、「オレの目の黒いうちは」と言ったジイサンに訊いた。「いつ白目になるんですか?」
 軽自動車の知人女性がガソリンスタンドで軽油を注文した。車が軽だから、と。
 かく書く私は、楽観視を安楽死と読み違えた。

 ブックオフ長泉店で二冊。長嶺超輝「裁判官の爆笑お言葉集」幻冬舎新書2007年14刷、ホルヘ・ルイス・ボルヘス「エル・アレフ平凡社ライブラリー2005年初版、計210円。