下妻物語・完

 嶽本野ばら下妻物語・完」小学館2005年を読んだ。やったら面白くて胸がじいんとシビレル。いいねえ。
「否、何とかするのです、絶対に。前例のないものが出現して、突然変異が生まれ落ちて、少数にでもいいから受け入れられたならば、それは歴史の必然となるのですから。」243頁
 こんな科白に励まされてしまう。
「でも、そういう何もかもを超えて訴えかける絶対的な、圧倒的な、可愛さ、素直さ、愛おしさこそを大事にしなくっちゃ、意味ないんだよね。」318頁
 胸キュンになる、単純このうえない私。嶽本野ばら、上手いわ。

 午前中は栃木県から源兵衛川を視察に来た二十余人を案内。暑い中、お疲れさま〜。
 ブックオフ長泉店で二冊。鷹見緋沙子「わが師はサタン」徳間文庫1980年初版、吉川幸次郎「漢文の話」ちくま文庫1998年7刷、計210円。