オークション

 立秋。朝、蒸し暑くなかった。日が昇ると暑い。

 次回毎日オークションは内藤ルネ人形美術館からも出品される。あの人形が……。主亡き後のコレクションはこうして散逸してゆく。

 ネットオークションで落札した北一明氏の著作がどっさり届いた。積むと7.5センチ。アート紙なので重い。「陶 北一明」京都書院、「味と器の行方」生活ジャーナル、「炎の造形」山海堂、「造形と総合美」山海堂ほか七冊のパンフレット、三冊の特装本、二冊の北一明サイン入り雑誌コピー。どれも美本。これで、おそらく北一明氏の印刷されたものは全て揃ったと思う。めったに見ないオークションで偶然見つけた。入札者は他にいなかった。送料込みで4500円。僥倖。それにしても、これだけ貴重なものを放出するとは。著作資料は散逸を免れた。

 午後はSBSテレビの源兵衛川生中継の立ち会い。仲間に引き継いで午後四時半、美術館へ戻る。

 ブックオフ長泉店で二冊。岸田るり子「密室の鎮魂歌」東京創元社2004年初版帯付、白鳥賢司「模型夜想曲」アーティストハウス2002年初版帯付、計210円。