夏祭りは暑い熱い

 どっかの農水大臣が「やかましい」と発言して顰蹙を買っているけど、三島の夏祭りのお囃子はやったらやかましいけれど、これが三島の夏〜!だ。昨夜はうるさくてにぎやかだった。きょうの午後は俳優・タレントの石田純一源頼朝に扮する頼朝行列。オバサンたちが押すな押すなのすし詰めだろうなあ。このクソ暑いのにゴクローサン。

 昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。朽木ゆり子「盗まれたフェルメール」新潮選書2000年初版帯付、芦辺拓「不思議の国のアリバイ」光文社文庫2003年初版、計210円。

 朽木ゆり子「盗まれたフェルメール」新潮選書2000年を読んだ。美術品盗難の何と多いことか。
「ガードナー美術館は盗難保険に加入していなかったのである。/理由は明白だった。予算がなかったのだ。」61頁
 うちと同じだ。
「コレクターの心理は複雑で、生半可でないコレクターにとって、至上目的は作品を所有することである、と教授は指摘する。」96頁
 そのとおり。
「一方、フェルメールの絵に漂っている均一で透明な空気は、その絵にかかれた世界を犯しがたい聖域に変える力がある。絵の登場人物はこちら側にふみ込んでくるのではなく、むしろ見るものを絵の中に誘い込む。」110頁
 同感。
「八〇年代半ばの好景気が続く中、美術市場はどんどん拡大し、美術品の値段は上昇した。投機対象として美術品を購入することが流行したのも、この時期である。美術品の善し悪しは商品としての値段に裏打ちされて決まる、という価値観が世界中に蔓延した。」
 二十年遅れで中国に蔓延している。
 静岡新聞朝刊、「島田の寺盗難被害 千手観音見つかる 古物売買の情報から」の記事。
「千手観音像は県内外の複数の古物や仏像関係の業者、個人などの間で売買されていた。」
 静岡県内で相次いだ仏像盗難。解決の糸口が見えてきたか。