手直し

 昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。川崎洋「かがやく日本語の悪態」草思社1997年初版、コリン・デクスター「キドリントンから消えた娘」ハヤカワ文庫2005年11刷、計210円。後者は北村薫「ミステリ十二か月」中公文庫で紹介されていたので。持っていると思い込んでいた。前者の「まえがき」から。

「まず一口に悪態といっても、その表現自体は、あざけり、罵り、脅し、毒づき、からかい、けなし、そしり、冷やかし、当てこすり、皮肉、批判、囃し、なぶり、嫌み、憎まれ口、しゃれ、まぜっ返し、あげ足とり、啖呵、軽蔑、陰口、卑下、自嘲、卑しめ、さげすみ、差別語、捨てぜりふ、──とさまざまです。」

 分類できるほどの悪態語を知らない。困ったこと……でもないか。

 北斎道子女史、早めに来館。数点の絵に少し手を入れる。ぐっと良くなる。この展示場に絵を置くと、画家は手直しをしたくなるようだ。