昨日は青い影絵のような冨士だったけど、今朝は薄絹のような靄を通して見える冨士。これもいい。光源氏が御簾を通して覗き見た女性たちはこんな具合だったかな。
昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。団鬼六「大穴」角川春樹事務所2000年初版、山田正紀「魔術師」徳間書店1986年初版、計210円。昨日の静岡新聞「読書 楽書楽読 SF」大森望から。
「山田正紀の本格SF巨編『神獣聖戦 Perfect Edition(上・下)』徳間書店がついに出た。原型は、一九八二年末から八五年にかけて発表された中篇連作(トクマ・ノベルズ版『神獣聖戦』全三巻に収録)。それから二十年余の時を経て、」この完全版が完成。
「小松左京『果てしなき流れの果てに』に正面から挑戦状をたたきつける、山田正紀の新たな代表作だ。」
へえ〜と気になっていたら、上記「魔術師」に出合った。「後書き」から。
「この『魔術師』は『神獣聖戦』のストレートな続編ではなく、この小説でも十分楽しんでいただけるように工夫したつもりですが、」
「口はばったい言い方ですが、もしかしたら鉱脈を掘りあてたかもしれない、とさえ思っています。」
まさしく金鉱脈だったようだ。昨夜はブックオフ三島徳倉店へも足を運ぶ。文庫本を三冊。内田魯庵「新編 思い出す人々」岩波文庫2001年2刷、西村京太郎「名探偵も楽じゃない」講談社文庫1982年初版、ジャック・フィニイ「ゲイルズバーグの春を愛す」ハヤカワ文庫1987年7刷、計315円。
今朝も開館早々来館者、問い合わせの電話。北斎道子女史も見えて、ほっ。きょうもいろいろな方がみえた。無事済んでほっ。