昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。筒井康隆「愛のひだりがわ」岩波書店2002年初版帯付、「現代語訳 古事記」河出文庫2003年初版、アガサ・クリスティー「ポアロ登場」ハヤカワ文庫2006年3刷、計315円。ポアロ物は十代に読んだきりか。今はどんな印象だろう。当時読んだ文庫本はまだ段ボール箱にある。
北斎道子女史が昔師事した、某有名団体の審査員をしている三島市在住の画家が来館。K美術館をご存知なかったが、タクシー運転手は知っている。会場を一巡して、この会場はいい。東京でもなかなかないと仰る。それは嬉しい。
来館者が途切れたら即読書とはいかない。こういうときこそ「御教訓カレンダー」を開く。どこを開いても愉快な一行。
可愛い子にはたびたび会うけど、縁がない 松村昌明
地震、雷、家事するおやじ 松井隆
渡る世間に職ははない 大野弘幸
じつは詩歌選集を持ってきているのだけれど、読む気になれない。
「安藤(元雄)先生の詩に限らず、詩は精神が喧噪と擾乱に巻き込まれてゐるときに読んではならない。」
と、高遠弘美のブログにある。そのとおりだ。