2008-11-21 人を詠む俳句 きょうはまた強風。開館直後から次々に女性来館者。 白し疾し十一月は一紙片 岡本眸 人を詠んだ俳句を少し。 菊咲けり陶淵明の菊咲けり 山口青邨 柿の木の天までのぼれ津田清子 平畑静塔 西田幾太郎のごとく冬帽掛かりたり 橋間(門がまえに月)石 本阿弥光悦卯月は如何なもの着しや 藤田湘子 芥川龍之介仏大暑かな 久保田万太郎 うしろ手に一寸(ちょっと)紫式部の実 川崎展宏 おっと最後のは人物じゃあなかった。今年は「源氏物語」一千年。与謝野晶子、谷崎潤一郎、円地文子、橋本治、瀬戸内寂聴などの現代語訳があるけど、私はかなり前に円地文子の訳で読んだ。面白く読めた。