バリア「ア」リー

 清水町役場から再度依頼されたので、文部科学省の美術館博物館アンケートに昨朝ネットで回答。その中にバリアフリーの項目があった。当館は無しを回答。玄関スロ−プもエレベーターもトイレの手すりも無い。以前車椅子の人がみえた時は車椅子を担ぎ上げて二階へ運んだ。毎日新聞朝刊連載コラム、武藤芳照「転ばぬ先の知恵」は「バリア『ア』リー」も必要」。高齢者を調査したところ、バリアフリー型の介護施設入居者の脚力は、同世代の在宅高齢者のそれよりも明らかに劣っていた。
バリアフリーにも思わぬ落とし穴があります。『使わなければ使えなくなる』ということです。」

 昨日、林由紀子展初日の晩に催される上遠野忍ギターコンサートに行きたいという身障者から電話。駐車場は一台分確保するよう上遠野氏に伝えておくと返事。車椅子の人ではないかもしれないが。それにしても某首相の放言は情けない。病気でないことをありがたいと思わなくては。

 ブックオフ長泉店で四冊。H.R.ヤウス「挑発としての文学史岩波現代文庫2001年初版、亀井孝ほか編集「日本語の歴史(5・6・7)」平凡社ライブラリー2007年初版、計420円。水村美苗日本語が亡びるとき筑摩書房が話題になっている折も折、興味深い本に出合った。
「日本語の歴史を問うということは、とりもなおさず、その日本語に生きるものにとっての『生』を問うことになるのだろう。」(第七巻「世界のなかの日本語」解説・山東功より)
 日本語もまたバリア「ア」リーだ。