青空はどこ?

 曇り空からときどきぱらぱらと雨が降る無情な天気。寒い。蓑虫状態。谷川俊太郎詩集 I「空の青さをみつめていると」角川文庫の大岡信の解説。

「谷川の詩を読んで、だれもが気づくであろうことのひとつは、今もふれたように、感傷性が非常に稀薄な点にあろう。日本の過去の詩人たちのだれかれを思い浮かべてみよう。多くの読者を得てきたポピュラーな詩人たちは、ほぼ例外なしに、青春の感傷に独特の、せつなく美しい形を与ええた人々であった。」

 たしかに。好きな萩原朔太郎伊藤静雄らはそのとおり。彼らの詩を愛読しながらも、吉増剛造、岩成達也ら新鋭詩人に惹かれた1970年前後。あの頃は無性に熱かった。回想から戻れば、やっぱり寒い。

 そうか、きのうは雛祭りか。

「雛祭りといえば、女の子のセックスいや節句、」

 これはミステリ作家霞流一のブログから。寒いとつい手が打ち間違えますなあ。