きょうは開館/私の一冊

 昨日話題にした「私を変えた一冊、支えた一冊」。私の場合は何だろう。あまりにも多くて一晩困っていたけど(嘘)、私を変えた一冊は、大岡信「肉眼の思想」中央公論社1969年。中庸の思想という視点を学んだ。中庸は当然だが凡庸ではない。対象の全体を見渡し見通して、そこから本質を見抜く。そのバランス感覚を大いに学んだ。
 私を支えた一冊は、味戸ケイコ画集「かなしいひかり」講談社1975年だ。この画集によって二十代の私は生き延びることができたと言っても過言ではない。

 きょうは女ともだちの誕生日。居合わせた八人で祝福。皆さん、良い気持ち。生きてるっていいなあ、と思う。