確率10パーセント以下

 一昨日ブックオフ長泉店で四冊。夏目漱石漱石全集 八 行人」「十 道草」岩波書店1994年初版、手塚治虫傑作選「瀕死の地球を救え」祥伝社新書2007年初版、「辻まことセレクション2 芸術と人」平凡社ライブラリー1999年初版、計 420円。
 きょうブックオフ長泉店で二冊。二階堂黎人「悪霊の館」立風書房1994年初版帯付、「江戸川乱歩全集 第12巻 悪魔の紋章」光文社文庫2003年初版、計210円。

 昨夜の天気情報では午前中の降水確率は10パーセントだったけど、起きると雨。こんな低い確率でも雨が降る。午前九時には止む。10パーセントの確率に賭けても面白いかも。賭けるのは仕事? 恋? 人生? K美術館は成功率が10パーセント以下にもかかわらず無謀にも賭けた。十二年近く経って、成功とは言えないかもしれないが、まあ、いいか。賭けてよかった。その後晴天。

 塚治虫傑作選「瀕死の地球を救え」祥伝社新書を読んだ。巻末に「読者のみなさまへ」。

「その一部について、人種差別や偏見につながる表現だとの指摘がなされることがあります。」云々

 こういう文句をつける輩、やだね。団鬼六「肉の顔役」幻冬舎文庫なんかでも字句の変更が告示されている。発表当時は、今から見ればそんな差別表現が使われていた、という記録の抹殺。やな気分。

 「辻まことセレクション2 芸術と人」平凡社ライブラリーをパラパラ読んだ。巻頭の凡例。

「 今日の人権意識に照らして不適切と思われる語句や表現については、時代背景と作品の価値にかんがみ、そのままとした。」

 こんなことをわざわざ書かねばならぬとは。それはさておき、誤字(誤植?)が気になる。「水々しい(=瑞々しい)」 88頁、「自営上(=自衛上)」241頁。「オンザ・ロックの人人人……」から。

  うっぷんの 末はゴジラか ゴキブリか

  ゴ意見よりも 更にウルサイ 意見あり

  ふところの イタミ押えて 飲むクスリ

  適量の 決意くずれる モウ一杯

  酔うほどに 眼のさめてくる ムスコあり

  恐妻の 幻だけが酔いのこる

 午前中はお掃除。午後は木版画を倉庫から休み休み搬出。