4月 6日(月) 休館日

 午後、源兵衛川〜三嶋大社と、水辺の桜巡り。満開〜散り始めの染井吉野桜ががじつに美しい。きょうは源兵衛川では飛翔するカワセミ三嶋大社の池端で枝にとまるカワセミを二度見る。大社の池では通路から3−4メートル先の枝垂れ桜の枝にとまっている。横一列にずらっとカメラマン。こんな真近でこのカワセミ、まったく動じない。たいしたものだ。

 ルーヴル美術館展はやったら混んでいるらしい。ジョルジュ・ド・ラ・トゥール鑑賞は見送りかな。そのジョルジュ・ド・ラ・トゥールだが、高階秀爾「名画を見る眼」岩波新書1969年初刊を再読して感嘆。

「プーサンの生涯は、その意味で、フランス十七世紀の美術の動きをそのまま反映していると言ってもよい。いや、それよりも、プーサン自身を含めて、クロード・ロランや、ル・ナン兄弟や、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールのような画家たちが、バロックから古典主義へと向かうフランス美術の歴史を形成して行ったという方がいっそう正確であろう。」95頁

 四十年以上前にラ・トゥールを把握し、そしてこの書ではフェルメールに「画家のアトリエ」の一章を当てている。慧眼というべきか。脱帽。