格別化

 某サイトで某テレビ番組の話題で「夜明け」じゃなくて「夜逃げ」「食い逃げ」だろうと盛り上がっているけど、たしかにガイアなる言葉は胡散臭い、と常々感じていた。向井敏「傑作の条件」文春文庫に、山崎正和の本をテーマにした章で西部邁の文章の引用に「差異化」という言葉があった。その用語は今では「差別化」に変化している。この差別化という言葉には違和感を禁じ得ない。私なら「格別化」にする。そしてK美術館の格別化を目指す。

 ブックオフ長泉店で二冊。東川篤哉「館島」創元推理文庫2008年初版、山口雅也「13人目の探偵士」講談社文庫2004年初版、計210円。