風通しが良くなる

 昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。高橋たか子「荒野(あらの)」河出書房新社1980年初版帯付、陳舜臣「虹の舞台」毎日新聞社1995年初版帯付、計210円。自室の床に二冊を置いてふと左右の本棚を眺めて気づいた。重なる字の本がある。「復讐の白い荒野」笠井潔、「虹をつかむ男」サーバー。気になって左右に目をやる。あるある。

「マニアックス」山口雅也×「フォックスの死劇」霞流一
ナイチンゲールの沈黙海堂尊×「レオナルドの沈黙」飛鳥部勝則
「ニッポン仰天日記」ゴードン・スミス×「ニッポン文庫大全」
「狐罠」北森鴻×「銀行狐」池井戸潤
「旅券のない旅」胡桃沢耕史×「幻の旅」林望
四畳半神話大系森見登美彦×「真夜中の神話」真保裕一
「子供の十字軍」ベルトルト・ブレヒト×「少年十字軍」マルセル・シュウォッブ
ガラスの仮面殺人事件」辻真先×「ガラスの仮面の告白」姫野カオルコ
「やさしい死神」大倉崇裕×「死神の精度」伊坂幸太郎
「天使の囀り」貴志裕介×「腐りゆく天使」夢枕獏
「大雪のニューヨークを歩くには」ジェイムズ・スティヴンスン×「ニューヨークは闇につつまれて」アーウィン・ショー× 「さらばニューヨーク」ウィリアム・アイリッシュ
「銀齢の果て」筒井康隆×「世界の果ての庭」西崎憲
「柊の館」陳舜臣×「崖の館」佐々木丸美
「名探偵の饗宴」×「名探偵より愛をこめて」×「名探偵はもういない」霧舎巧
「神々の埋葬」山田正紀×「遙かなり神々の座」谷甲州
「渇きの街」北方謙三×「瓶詰めの街」いしかわじゅん
 きりがないので次で止め。
「K」久松淳×「Kの日々」大沢在昌×「Kの悲劇」杠葉啓(ゆずりは・けい=吉村達也

 野間宏「青年の環」第一巻河出書房新社1966年の再読を終える。美術館の事務室の窓の他にドアをほんの少し開ける。風通しが良くなる。心の風通しも良くなる。