梅雨空→青空

 解説で池内紀が「あたたかい珈琲や紅茶と一緒に服(の)むと、くすりの利き目が倍になる。」と書いているので、珈琲を淹れてE・ケストナー「人生処方詩集」ちくま文庫を昨夜読んでみた。腰痛には利かなかったので「用法」を見ると、腰痛の項目はなかった。「芸術に理解がなさすぎたら」の処方の詩。

 「現代美術展覧会」

 会場のぐるりに人が立っています
 諸君は珍しいことだと思いますか?
 これは全然見物人ではないのです
 これは画家自身なのです

 古今東西、変わらんなあ。霧雨の午前中は西へ東へ行ったり来たり、正午少し前にやっと開館。梅雨らしくない青空。