半ニ/康ニ

 昨日は友だちの車に同乗してブックオフ沼津店へ。戸板康ニ「孤独な女優」講談社1977年初版帯付、藤田宜永「モダン東京2 美しき屍」小学館文庫2001年初版、同「モダン東京3 哀しき偶然」同2002年初版、同「モダン東京4 墜ちたイカロス」同2002年初版、計420円。これで「モダン東京」四部作が揃った。

 戸板康ニ「孤独な女優」を棚に入れ、戸板康ニ「家元の女弟子」文藝春秋1990年を抜いて「油絵の美少女」を題名に惹かれて読んだ。近松半ニ「伊賀越道中双六」中の「沼津」の段にかけた短篇。東海道線沼津駅東(三島駅寄り)の踏切に「平作踏切」がある。平作とは「沼津」の主要人物。近くには平作茶屋の表記もあるから、ここらあたりが芝居の舞台かも。「油絵の美少女」は「沼津」とは違って清々しい短篇だった。

 お昼まで東京からの視察の案内。源兵衛川を中心に歩く。美術館へ戻ったらフラフラ。