世の中も洗濯頃になりにけり上は汚れる下は破れる
世の中を揺り直すのか潰すのか上はぐらぐら下はぎちぎち
江戸の落首が今に通用するとは。鈴木棠三「短歌狂歌鑑賞辞典」角川書店1984年から。小堀遠州が以前に銘品「飛鳥川」にそっくりと感嘆した、先祖から伝わる瀬戸の茶入れを中川喜雲が質入して詠む。
昨日といひ今日と暮れて飛鳥川流れて早き質(しち)に置きけり
それを読んだ小堀遠州の返し。
世の中は何か常なる飛鳥川昨日の質ぞ今日は銭になる
本歌。
まったく月日の流れは早い。この前展示替えしたと思ったら、もう展示替え。撤収収納を終える。入れ替えに展示する候補作品を倉庫から出す。今度は肉筆画中心。