協働作業

 昨日の午後は静岡大学都留文科大学の学生たちと源兵衛川中流域の堆積した土砂と雑草の除去作業に汗を流した。沢山の沢蟹、少しのアメリカザリガニそしてホトケドジョウ一匹が出てくる。アメリカザリガニは殆どを駆除。午後四時には作業を終える。土砂の除去という一つの目的に向かって、指導者からあれこれ役割を指示されるのではなく、全員一緒に作業を進めるなかで、それぞれが互いの行動を見て、自分のやるべき役割を見出してゆく。そして役割の分担がいつしか出来上がり、周囲を見渡して困っている人を手助けするようになる。そんな和気あいあいな光景がいくども見られた。作業は予想を上回る進行。うれしい誤算。源兵衛川を愛する会会長も笑顔がこぼれていた。終了後、一風呂浴びに行く都留文科大の学生たちと別れ、静岡大学の学生たちを一時間ほど案内。夜は三島に泊まる都留文科大の学生たちとの交流会。世代を跨いだ熱心な会話の輪がいくつもでき、和やかな熱気に包まれていた。

 その交流会までの合間に近所の古本屋を冷やかす。豊田有恒編「ロマンチックSF傑作選」集英社文庫1977年初版50円、ワイルド「新版 幸福な王子」角川文庫1976年初版100円、計150円。後者は田村セツコ・カバー、挿絵。文庫サイズの宇野亜喜良・カバー、挿絵の「幸福な王子」サンリオ・ギフトブックと見較べるのも楽しい。老店主はブログ古本屋ツアー・イン・ジャパンに紹介されたことを知っていた。

 静岡県知事選挙の投票へ行く。四候補から一人を選ぶ不毛の選択。疲れがどっと出る。

 絵を描いている人が来館。「ナニコレ」という絵ばかりだねえとあきれる。でも、単なる風景画なんてものがないからK美術館は面白いと仰る。けなされているのか褒められているのか。たしかに一般にはナニコレ? とあきれられる絵ばかりかもしれない。