オレンジ党、海へ

 天沢退二郎「オレンジ党、海へ」筑摩書房1983年初版を読んだ。冒険ファンタジーだ。「オレンジ党と黒い釜」より人間関係が複雑になり、伏線が張られ、面白いけれど……。「闇の中のオレンジ」後半を再読。この部分が、オレンジ党三部作へつながっている。つまるところ、「光車よ、まわれ!」が今更ながらにいい作品だったと思ってしまう。児童文学作家岩瀬成子の初期作品の、ひりひり痛いほどの感受性をもった子どものリアルな描写を思う。

 ブックオフ長泉店で二冊。金子雅臣「ホームレスになった」ちくま文庫2001年初版、宮脇俊三「終着駅へ行ってきます」新潮文庫1986年初版、計210円。しゅうちゃく、えきと分けて打ったら、執着駅。すごいドラマがありそうな。