俺はNOSAKAだ

 昨夜のNHK教育TV、井上陽水四夜連続特集第四夜で歌われた「ワカンナイ」1982年の新バージョンが新鮮きわまりなかった。友だちも感心。「リバーサイドホテル」と一緒のアルバムに収録なのに、このオリジナルは印象に残らない。昨夜の番組ではグイグイ弾けるジャジーな伴奏に井上陽水もノリノリ。ビシバシ決まって、それがじつにいい。伴奏の違いで曲の印象がこれほどに激変するとは、ちょっとしたおどろき。番組終了後、LPレコードの「9.5カラット」1984年をかける。今の声を聴いてしまうと、青いねえ。歳とともに声が深みと艶を増してゆく井上陽水。いやはや脱帽。

 昨日のお題から連想、野坂昭如「俺はNOSAKAだ」文藝春秋1972年初版、表題作を読む。昭和45年、戦後25年、神戸空襲の未だに癒しえない傷。そして戦後64年。残暑厳しい。

 小学四年の二人の女子児童が味戸ケイコさんの絵を観に来館。メジロの巣を贈る。