昨日の午後、友だちと沼津の画廊へ寄ったついでに街を歩いた。駅前がこれほどに寂れているとは……。歩いてわかる空き店舗だらけ。賑やかな舞台の幕が降りたあとの……。ふーむ。
今朝はお掃除お掃除。一昨日のライヴの痕跡を消去。ふう。
ブックオフ長泉店で昨日同様に五木寛之を二冊。「エッセイ全集4 ゴキブリの歌」講談社1979年初版函帯付、「エッセイ全集9 わが心のスペイン」講談社1980年初版帯付、計210円。前者は毎日新聞の連載時(1970〜1971)に読んでいて再読したくなった。後者には作家中井英夫との対談が収められているので。
初めて買った五木寛之の本、「蒼ざめた馬を見よ」文藝春秋1967年初版を本棚から取り出す。この本では表題作よりも「天使の墓」が最も印象に残った。ついでに「五木寛之の本」KKべすとせらーず1970年初版を取り出す。エッセイ「われら自身のスターリン」冒頭。
「人間の関係とは、つまるところ < 言葉 > にはじまり、 < 言葉 > に終るものだと思う。」
エッセイ「中井英夫」から。
「 < 黒鳥譚 > は、私の思うところでは、日本の小説群の中で最も非現実的でありながら同時に最もアクチュアルな同時代(引用者注:三字傍点)の刻印を打たれた希有な作品の一つである。」