臨時休館/人生相談

 きょうは振替の臨時休館。
 小泉喜美子さんから手紙付きで頂いた本、「幻想マーマレード太陽企画出版1981年初版の裏表紙。

「著者は最近、一ヶ月と5日間の入院生活を送った。1年365日間のアルコールがたたったらしい。退院後、アルコールの摂取量は激減、朝は9時半には起きるという健康的な生活が続くも、また元の小泉流健康生活に戻りつつある。」

 あれあれ。人生相談したくなったわ。で、小泉女史が翻訳したアビゲイル・ヴァン・ビューレン「アビーおばさんのアメリカ式人生相談」TBSブリタニカ1982年初版を開く。

「相談 すみませんが、馬鹿な質問に答えてください。キスするときに口をあけてすると妊娠するでしょうか?」

「回答 いいえ。でも妊娠する状態へつづくことはあり得ます。」

「相談 このあいだの週末、友人と魚釣りに出かけました。彼がぼくの家へ迎えに来て、妻を一目見たとき、眼を丸くして言いました。『あんな美人をおいて出かけるなんて馬鹿だな!』ぼくは馬鹿でしょうか」

「回答 その週末のことは知りませんが、この次、また魚釣りに出かけるときは必ずその同じお友だちと行くようにしなさい。」

「相談 私の夫はペンキ塗りや壁紙貼りを仕事にしています。隣の町の若い未亡人に頼まれて、そこの家の台所の壁紙を貼りにかよっていますが、四ヶ月経ってもまだ終りません。そんなことってあるのでしょうか?」

「回答 その未亡人の台所の広さはどのくらいなんでしょうね?」

「相談 男というものはいくつになっても同じだとは心得ていますが、私の夫は七三歳でいまだに女を追っかけています。どうしたものでしょうか?」

「回答 心配なさらなくても大丈夫です。うちの犬は何年も自動車のあとを追っかけていますが、かりに一台つまえたとしても、それに乗ることはできやしないんですから。」

 小泉女史は「訳者あとがき」で書いている。

「そう、口はばったく申せば、彼女もまた、仕事を通して成長していったのですね。」

 そうありたい。