朝はまだ雨が止まないけど、雨の合間を新しい自転車で美術館へ来る。軽快な走り。やはり新車は違うわ。
ブックオフ長泉店で二冊。「五味川純平著作集 第12巻 戦争と人間（１）」三一書房1983年初版函付、「１億人の昭和史 10 不許可写真史」毎日新聞社1982年14刷、計210円。前者の「感傷的まえがき」。
「事件当事者たちの記録にしてからが、故意にか、忘却という都合のよい作用によってか、事の真相を歪曲したり、糊塗したり、さまざまな相違点を見せている。」
これは1964年の記述。敗戦から二十年も経たないで当事者の記憶のみならず記録もいい加減になってしまう。嘘と真実の腑分けほど難しいことはない。当事者は自分の記憶を真実と思い込み、それを記録に留めておく。その記録文書が一人歩きすることは多分にある。後世の人は、文書に残されたことは事実〜真実だと思い込む過ちを犯しやすい。私のこの拙文だって、どこまでが事実なんだか。
ブランド品には興味がないけど、このルイ・ヴィトン・ハウスは愉快。
