ミステリ短篇

 朝、美術館へ行って開館準備、それからグラウンドワーク三島事務局で山梨市からの視察を待って、源兵衛川などを案内。お昼、美術館へ戻る。

 昨夜、本棚を流して太田忠司狩野俊介の事件簿」徳間デュアル文庫2001年の「文庫版あとがき」を読む。

《四十歳を過ぎてしまったというのに、どうやら僕はまだ、大人ではないみたいです。困ったもの、ですね。》

 昨日の「時感差」みたいだ。

《思いつくままに、僕の好きなミステリ短篇を挙げてみましょうか。》

 ポー「モルグ街の殺人」、コナン・ドイル「唇の捻れた男」、チェスタトン「見えない人」、オルツィ「パーシー街の怪死」、クイーン「神の灯火」、クリスティ「海から来た男」、ケメルマン「九マイルは遠すぎる」、カー「妖魔の森の家」、ホック「長い墜落」、江戸川乱歩「心理試験」、横溝正史百日紅さるすべり)の下にて」、山口雅也「曲がった犯罪」、宮部みゆきサボテンの花」、福永武彦「失踪事件」、角田喜久雄「笛吹けば人が死ぬ」、戸板康ニ「グリーン車の子供」、連城三紀彦「桔梗の宿」、仁木悦子暗い日曜日」、泡坂妻夫「掌上の黄金仮面」、鮎川哲也「赤い密室」、二階堂黎人「密室のユリ」、法月綸太郎「死刑囚パズル」、西澤保彦「死体はベランダに遭遇する」、都筑道夫「ろくろっ首」、天藤真「多すぎる証人」、坂口安吾「舞踏会殺人事件」、北森鴻「花の下にて春死なん」、有栖川有栖「英国庭園の謎」、綾辻行人「四○ 九号室の患者」。

 既読、既読の記憶だけ、未読のものとさまざま。未読から読んでいく。綾辻行人「四○九号室の患者」森田塾出版1993年初版。真実はこうかな?は、半分当たった。