11月16日(月) 休館日

 昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で米原万里対談集「言葉を育てる」ちくま文庫2008年初版、105円購入。

 静岡新聞朝刊、大竹昭子「イメージの奥へ 写真の自由な読み方」の結びがなぜか印象に残った。

《写真で活動を静止させたときに、はじめて見えてくるものがある。それは飛んでいるチョウチョウと、羽を広げて止まっているチョウチョウが、まったく別のイメージを喚起させるのに似ている。》

 午後、友だちと沼津市の商店街を散策。目を蔽いたくなる惨状。昔の光いま何処。沼津銀座街にあるレトロそのもののビルに入居している沼津美術研究所のギャラリーでの青木洋子展を訪問。墨の上下の描線だけで描かれた作品群をしばし鑑賞。うら寂れた商店街の外れに書店の看板。沼津生まれの友だちも知らないと言う。さっそく入店。おお、古本屋だ。沼津市へ来た古本屋ツアー・イン・ジャパンさんもその先にあるこの古本屋は気づかなかった。森茉莉訳のジィップ「マドゥモァゼル・ルウルウ」出帆新社1980年2版帯付を購入。450円。こんな本がこの古本屋にあるとは。他に香山滋全集揃いなど金を工面して買いたくなる古本が何冊も。本は少ないけれど、また来なくては、と思わせる品揃え。