展示替え終了

 昨日デザイナーの友だちに展示替えを手伝ってもらった。安藤信哉の明るい絵の両脇に呉一騏の水墨画を配するなど、じつにお洒落な展示になった。きょうは名前を付けてこれで準備完了。また、明日から新人作家の絵を展示販売するコーナーを新たに設けた。地元の新人を紹介、応援するのが目的。年末に展示してみて好評だったので、販売に踏み切る。当然ながら相場に比べて値段はすごく安い。私の手数料も驚くほどわずか。

 昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。小池昌代「感光生活」筑摩書房2004年初版帯付、イアン・ブルマ「戦争の記憶 日本人とドイツ人」ちくま学芸文庫2003年初版、計210円。

 ≪死ぬときは独りかもしれないが、生きてゆくに一人ではまるで間に合わない。≫

 という書き込みに出合う。しみじみ実感。ちょうど山折哲雄「乞食の精神誌」弘文堂1987年3刷を読了したところなので、ひときわじいんときた。「乞食」はおおまかにいって行脚僧、修行僧の「こつじき」と河原者、門付け芸人の「こじき」に分かれる。……引用する気力が失せた。

 きょうも美しい夕日。きょうもいろいろな方が来館。「展示替え中」という札を見ても、あ、そう、と入ってくる。まあ、困ることはないけど。冬の落日後の残照がとりわけ好き。きょうもしみじみとした美しさだ。