高屋窓秋

 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。ミステリー文学資料館・編「江戸川乱歩の推理試験」光文社文庫2009年初版、 畸人研究学会「定本 畸人研究Z」ちくま文庫2004年初版、ドナルド・キーン「日本人の美意識」中公文庫1999年初版、計315円。

 昨日とりあげた「現代俳句の世界16 富澤赤黄男 高屋窓秋 渡辺白泉」朝日文庫1985年の高屋窓秋(たかや・そうしゅう 1910-1999)の句は、1985年までのほぼ全部を収録(自選)。この本で初発表の句から。

  死を白く塔にしまひぬ冬の旅

  冬の水わが身をながれ細りけり

  詩の泉さらさら流る爆心地

 最後の句からは椹木野衣「『爆心地』の芸術」晶文社を連想。続いて最後の句集「花の悲歌」弘栄堂書店1993年初版を読む。

  くろがねの秋の軍隊沈みけり

  黄泉路にて誕生石を拾ひけり

  雪崩れたる美の壮麗の響きかな

 「雪崩たる〜」に、北一明氏の茶碗を連想。こんな句「一に飯二に恋三に古俳諧」。私なら「一に恋二に飯三に古い本」かな(美術はどこ行った)。

 富澤赤黄男(とみざわ・かきお) 高屋窓秋 渡辺白泉、三人とも人生の高揚期が十五年戦争と重なっている。その戦時に俳句の代表作が生まれた。昭和前期という時代の影の深さを思う。

ネットの拾いもの。マスコミの「若者が離れてるもの」一覧。
若者の…
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