劇的に変化

 額のガラス板、アクリル板を、外せるものは外す。透明の板一枚なくなることで、絵から受ける印象は劇的に深まる。肉筆画も木版画も銅版画も、どれもが生々しい息遣いを露に見せる。絵に魅せられる。この違いは「ある・無い」を実際に体験しないと理解できないと思う。ガラス越しに我々は何を見ていたのか。

 ブックオフ長泉店で二冊。フランク・J・ブルノー「実例 心理学事典(改訂版)」青土社1997年4刷、早坂隆「日本の戦時下ジョーク集」中公新書ラクレ2007年初版、計210円。前者の第一項目は「愛情衝動 Affectional drive 」。

≪愛情衝動とは、一有機体が他の有機体と肉体的、あるいは情緒的に接触しようとする先天的な傾向と考えられる。≫

 「自殺 Suicide 」の訳者の注。

≪日本では、自殺総数は年に約2万人、男女比は2対1、40〜50歳代に多い。≫

 初版の出た1996年当時は二万人。その二年後の≪一九九八年以降、日本の自殺者数が連続して三万人を上回り、大きな社会問題となっている。≫とはネットから。

 ネットの拾いもの。

≪カズユキや、元気かい。

 母さんはパートでくたくたの毎日だよ。

 この間、テレビ見てたらパソコンウィルスって

 いうのが流行ってるんだってね。

 お前は大丈夫かい、何かあったらすぐ病院に行くんだよ。≫