まことの表現者たち

 きのうはよく降った。きょうも雨。友だちに頼まれて「芸術新潮」2002年1月号特集「北斎のラスト・エロチカ」を美術館へ持ってくる。本の紹介頁に石川九楊(いしかわ・きゅうよう)「日本書史」名古屋大学出版会が紹介されている。

≪日本書史において孤絶の高みにのぼった4人の男がいると、石川九楊は言う。歌人藤原俊成(としなり)、僧・一休、関白・近衛信尹のぶただ)、元勲・副島種臣(そえじま・たねおみ)──本来なら書史の正統に位置づけられるべき彼らの作品を、奇怪奇体なものとして棚上げしたまま、うけつぎ生かすことができなかったのがわが国の書の軌跡であると、石川はくりかえし批判する。だから本書は、日本という風土における、まことの表現者たちの悲劇の列伝であり、レクイエムでもあるのだ。≫

 ≪奇怪奇体なものとして棚上げ≫。梅原北明を連想。それにしても雨ばかり。

 ネットの拾いもの。

≪じいちゃんが犬を捨てに行ったら、犬が先に帰ってきた。≫