二十一世紀幕開けの絵

 九日に買った和田誠「物語の旅」フレーベル館2002年2刷をじっと見ていて「これは!」と驚いた。

≪これから書こうとするのは、物語に関するささやかな四方山ばなしである。≫
≪一つ一つ挿絵を入れるが、仕事で描いたことのないものばかり。≫

 文章を読み挿絵を何気なく見ていたけど、阿佐田哲也麻雀放浪記」の挿絵に仰天。卓を囲んだ四人を真上から描いている。こんな視点から描くとは。うーん、しばし絶句。絵具の肩の力の抜けた塗り方、色の襲ねと配色、小物の配置。う、うまい。日本的色合いともいうべき渋い彩色。あらためて最初から見直す。いやあ、参った参った。さりげなくスゴイね、これは。脱帽。ピカソが西の「ヘタうま」王なら、和田誠は東の「ヘタうま」横綱だ。昨日友だちにさりげなく見せたところ、あちこち繰り返し見て「うまいね〜」と感心しきり。やっぱりね。「あとがき」は「二〇〇一年秋」。二十一世紀の幕開けに相応しい絵だ。と、今頃大発見。原画を見たい。どことなく琳派の流れを感じるけど、何だろう。

 ネットの拾いもの。

≪トップ・ガン

 一般人  ああ、トムクルーズがでてたやつね

 軍ヲタ  ああ、トムキャットがでてたやつね

 医療ヲタ 2位・脳卒中 ≫