温泉ロマンス

 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。荒木経惟(あらき・のぶよし)「アラキグラフ第弐号 温泉ロマンス」光文社文庫2000年初版、楠山正雄「むかし むかし あるところに」童話屋2001年3刷、計210円。アラーキーのこの写真集、「温泉ロマンス」から感じられるちょっと古風な白黒写真が旅心を誘う。この効果は白黒写真ならでは、だ。モデルの女性が古本屋で購入した「アラキグラフ」を見ていたら、
≪隣に坐ってきた坪内祐三とゆー人がのぞきこんできてこれは名著ですよよく見つかったなァ近く5冊の文庫になりますよ≫36頁
≪伊豆山「童子」へ。自然薯汁山海焼の名高いお食事処。≫122頁
 三年前、知人の軽四輪に同乗、箱根を越えて行ったことがある。相模湾一望の景色のいい(崖っぷちの)店。

 後者は、和田誠「物語の旅」で「かちかち山」が紹介されているので。楠山正雄の文章は丁寧で読みやすい。それにしてもハードな話だ。紹介されているジェイムズ・サーバーマクベス殺人事件」、ロアルド・ダール「南から来た男」といった短篇を、本棚から抜き出して読んだ。≪想い出深い≫五十四編には持っていない本がある。「西遊記」、ジョン・バカン「魔法の杖」、A・A・ミルン「クマのプーさん」、竹山道雄ビルマの竪琴」、ハインライン人形つかい」、鈴木隆けんかえれじい」、モーム「アシェンデン」、井上ひさし「江戸の夕立ち」、吉村昭「最後の仇討」。探す楽しみが増えた。

≪しばらくすると絵画制作者が人間貨幣鋳造機へ変わった。≫

 これはユトリロについての某サイトの言葉。しみじみ。

 ネットの拾いもの。

≪女なんて星の数ほどいるけど、

 星と一緒で、手が届かないんだぜ。≫