昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。小川泰(とおる)「岩波科学ライブラリー83 かたち探検隊」岩波書店2002 年初版帯付、内田樹(たつる)「私家版・ユダヤ文化論」文春文庫2007年6刷、瀬尾まいこ「図書館の神様」ちくま文庫2009 年初版、計315円。
午前九時半から午後四時まで、東京から来た学生、社会人十人を相手に午前中はグラウンドワーク三島の説明、昼食後は現場視察。皆さん三島は初めて。聞くと見るとでは大違いのよう。カワセミを見たり、沢蟹を捕まえたり、けっこう楽しまれたようでやれやれ。午後四時半過ぎ、美術館を開ける。
水木しげる「河童の三平1」東考社桜井文庫1975年、梶井純の解説。
≪水木しげるの全作品のなかで、もっともすぐれたものはなにか、と問われたならば、私はちゅうちょなく、貸本マンガとして描かれた兎月書房版『河童の三平』(全八巻)と東考社版『悪魔くん』(全三巻)をあげる。≫
≪作品のなかで、一見して無秩序に付加され、ものがたりを肥大させていくそれらのキャラクターは、水木しげる自身が意識していようといないとにかかわりなく、かれの思想の全体性を私たち読者がくみとるうえで不可欠なものであったにちがいない。水木しげるによって、かれらがひとしなみに与えられている弱者としてのポジションとその命運こそ、この作品において読者が、どことない寂寥を余韻として残して巻を置かざるをえない理由であろう。≫
ネットの拾いもの。
≪目からウロコがはがれる。≫