三島市役所や画廊を廻って午後、友だちの車に同乗、ブックオフ沼津南店へ。野間宏「時空」福武書店1991年初版帯付、東直己「眩暈」角川春樹事務所2009年初版帯付、R.P.ファインマン「ご冗談でしょう、ファインマンさん(上・下)」岩波現代文庫2000年初版、計420円。
松岡正剛「花鳥風月の科学」中公文庫2004年を読了。「あとがき」で松岡は書いている。
≪一言でいえば、花鳥風月とは日本人のコミュニケーション様式のためのソフトプログラム、あるいはユーザーインターフェイスだったのではないかというものです。いったい何のための花鳥風月のコミュニケーションで、何をあらわす花鳥風月のソフトウェアかというと、たいていは人々が「景気」を盛りあうためでした。≫
≪もともと景気とは山水画などでもつかわれていた用語です。景気は自然や世間のうねりにも日々の生き方にも見え隠れしていた動向であって、それを丹念に掬ってみるとき、花鳥風月のしくみが有効なプログラムとしてつかわれてきたわけでした。どうしたら景気を感じられるのか、それを工夫することが花鳥風月を重視する本質だったのです。≫
こんな視点から、山、道、神、風、鳥、花、仏、時、夢、月の十章にわたる博覧強記の世界を、松岡の先導によってあちこち遊行することになる。数多くのトリビアにへえ〜と感心しながら楽しく読んだ。楽しいけれども、内実は深くて、どこまで理解できたのか。時期をみて再読することになるだろう。
ネットの拾いもの。
≪もっとも望ましい人間とは
ロシア人のように酒を慎み
英国人のように料理がうまく
フランス人のように協調性があり
イタリア人のように紳士的で
ユダヤ人のように気前良く
アメリカ人のように倹約家で
カナダ人のように存在感があり
中国人のように法を守り
インド人のように時間を守る
オーストラリア人のように尊敬され
日本人のように個性的で
ドイツ人のようにユーモアに富んだ人のことです。≫