きょうは何の日

 きょうはたしか虫歯予防デーの気がする。六十歳に届く齢になると入れ歯のことが脳裏に浮かぶけれど、今のところは心配ない。病気をすると、人生損した気分になる。以前体調を崩して四日間入院したことがある。病院というところはシステマティックにできているなあ、と感心した。同時に、システムを完成させても、それに基づいて動く人間の感性が摩耗していると、どうしようもなく駄目になると思った。企業は一個の有機体と見る見方があるけれど、病院組織は、企業よりもさらに活発な=どんな出来事にも対応できる免疫が必要とされる、高度な有機体だと思う。外敵=急患にたいして免疫がいかに組織して対応するか。細胞の一つ=人が欠けたとき、それをいかに迅速に補えるか。歯がたったひとつ欠けても日常生活に支障をきたす。老朽化したシステムの組み換えが早急に求められる。今の日本の政治・経済のようだ。

 内田樹の深い視線に頷く。

エスタブリッシュメントとは「米軍・霞ヶ関・マスメディア」である。
 米軍は東アジアの現状維持を望み、霞ヶ関は国内諸制度の現状維持を望み、
 マスメディアは世論の形成プロセスの現状維持を望んでいる。
 誰も変化を求めていない。≫

 神戸ファッション美術館の展覧会で、ルイ・ヴィトンのバッタもんをアートにした作品が抗議を受けて撤去したという。

≪会期途中で刷り直しさせられたポスターにも、バッタは影もかたちもありません。≫

 ルイ・ヴィトンも神戸市もそんなものか。

 ネットの拾いもの。

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