つりたくにこ

 知人のウェブサイトでゲゲゲの女房」で アッキーナ演じる押しかけアシスタントのモデルは「つりたくにこ」とあってビックリ。「ガロ」で闘病中を知り、京都深草まで日帰りでお見舞いに行った。少しは具合が良かったようで、彼女お手製のトンカツをご馳走になってしまった。それから励ましの手紙をせっせと書いた。1986年の末、初雪がぱらぱら舞う晩、前触れもなくご主人が車で自宅へ来られた。車内には猫がいた。その場で理解した。つりたくにこさんは亡くなった。一年半ほど前に亡くなったと。夜空がぐらっと落ちくてるようだった。亡くなったことをを知らず、私はせっせと励ましの手紙を出していた。ご主人は、私に死亡通知を出せなかった、と。手紙はくにこの霊前にあげていました、と。思わず涙がこぼれた。亡くなるひと月前に届いた、つりたくにこさんの葉書は、今も大切にしまってある。ハードカバーの単行本「六の宮姫子の悲劇」青林堂1979年の帯文は、ご主人が書いたものだろう。こんど確かめてみよう。その全文。

≪不条理なたそがれの夜明け

 酔狂な愚者達が演ずる悲劇的喜劇の惨劇

 真実だけでは生きられない現代に

 つりたくにこが問いかける女流漫画の原点≫

 ネットの拾いもの。

≪風呂場の掃除してたら一日が終わってた

 充実した一日だった ≫