フラジャイル

 昨日、松岡正剛『フラジャイル』筑摩書房1995年初版を読了。そこへ知人が来て興味を示したので貸した。知的刺激に溢れているとは、こういう本を言うのだろう。博覧強記、知識の束が貨物列車のようにつながって、銀河の彼方まで走っていくような。でも、到着地点は地球のここ。面白かった。なにせフラジャイルなのだ。 FRAJILE=こわれやすい、もろい、弱い、はかない……。昨日のマーク・ロスコでいえば、川村記念美術館のロスコの絵は、はかなさを描いている。色面の境界の移ろう描写に、心惹かれた。K美術館で企画展示中の内田公雄の抽象画も、確固たる色面に移ろいやすい、はかない情調が潜んでいる。それが隠し味のように効いて、ゆるぎない絵肌を、ただそれだけではない味わい深い画面に仕上げている。内田公雄は、強さだけでない、弱音=フラジャイルの効果をも知っていた。それは 安藤信哉、味戸ケイコさんの絵にも言える。特に味戸ケイコさんの絵は、フラジャイルのど真ん中から描いている。そこは味戸ケイコさん独自の立脚点だ。

 雨上がりのせいか、蒸し暑い。日中はボーッとしてしまう。我が身はフラジャイル〜、軟弱じゃ〜。

 ネットの拾いもの。

デューク更家って整体に通ってるらしい。

 変な歩き方して腰痛めたらしいっす。≫