貸本漫画・駄洒落マンガ

 一昨日の虹がネットゲリラに載っていた。天候は不安定というか気まぐれ。日が差しているのに雨雨雨。傘を持って出ると止んでいる。イジワルな天気。こういうときは家でお仕事。来月の企画展出品の貸本漫画にトレーシングペーパーでカバーをかける。段ボール箱から何年ぶりかで陽の目を見た貸本漫画たち。忘れていた漫画本も。水木しげるつげ義春白土三平滝田ゆうらの貸本漫画や雑誌形式のものなど三十冊ほど。どれも二十歳頃に買ったもの。広島県三次市で手に入れた本もある。今にしてみればもっと買っておけばよかったけど、当時(も今も)そんな大人買いの余裕はなかった。雑誌『ガロ』関係の漫画家だけで手一杯。来月は全部公開。初めてのことだ。二度としないだろう。

 昨日の高信太郎『超日本むつかし話』講談社文庫、裏表紙から。

≪解説は、これまたダジャレー夫人の恋人と自称する作家・逢坂剛氏の入魂の一文。≫

 読んでみた。

≪筋金入りの駄洒落がどんな駄洒落か、わたしもまださわったことがないから分からないが、≫

≪駄洒落マンガのいいところは、納戸でもじゃない何度でも読み直しが利く点で、そのたびにワッハッハと笑ってしまうのは実に安上がりでよい。≫

 同感。なにか屈託したときにはもってこい、だ。ダジャレー夫人……「ダジャレー男爵の悲しみ」は都筑道夫だった。

 ネットの拾いもの。

≪さっぽろわっかないでおたる。

 帯広で帯拾った、襟裳で襟も拾った、函館で箱だって拾った。≫