ダジャレー

 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店でニ冊。戸板康二『あの人この人 昭和人物誌』文藝春秋1993年初版帯付、渡辺保東洲斎写楽講談社1987年初版帯付、計210円。塩野七生ローマ人の物語』新潮社がずらりと並んでいたけど、読まないから見送り。

 昨日話題にした都筑道夫ショートショート集『ダジャレー男爵の悲しみ』角川文庫1980年初版。殺し屋の通称ダジャレー男爵の必殺技は、彼のダジャレを聞いた人間はショックのあまり死んでしまうというもの。その駄洒落。

≪そこで江戸時代の小説家──思いだした。山東京伝(さんとうきょうでん)というひとで、きょう出なくても三等になれたぐらいだから、あした出れば一等まちがいなし。≫

≪「新幹線は感心せん」≫

 グラマー美人のアメリカ人と決闘したけれど、お互い駄洒落が通じなくて引き分け、お別れ。依頼された邪魔な恋人を始末しに行ったのだけれど、その娘さんには駄洒落が通じない。

≪娘はキョトンとして、おれを見返すばかりなのだ。≫

≪シャレのわからない人間が、こうふえてきたんでは、商売になりゃしない。≫

 と、ボヤキで結ぶ。そういえば水木しげるに『ボヤ鬼』という短篇があったなあ。「グチのタカクラ、ボヤキのミフネ」なんて言い回しもあったなあ。決して高倉健三船敏郎を言っているのではないと思う。

 ネットの拾いもの。

≪この前、コンビニに弁当を買いに行った。スゴイの見つけ衝動買い。

 「台風やきそば」。

 台風!……ワクワク。表に付いてる削り節のパックを外した。

 「屋台風やきそば」。≫