貸本マンガ

 今朝の『ゲゲゲの女房』は『悪魔くん』の再漫画化とテレビ化の話。来る途中、コンビニに寄って『悪魔くん』を最初に出した東考社の桜井昌氏からの葉書ニ通をコピー。『悪魔くん』の結び「『悪魔くん』は七年目にかならずよみがえることになっておる」。桜井昌一亡くなって七年……。

 文藝春秋編『幻の貸本マンガ大全集』文春文庫1987年初版、冒頭一頁。

≪現在隆盛をきわめるストーリーマンガも、その源流をたどれば昭和三十年代の貸本マンガに行きつく。俗悪だ、低級だという大人たちのさげすみの中で、多くの子どもたちに愛され、読みつがれ、やがて消え去って、今はもう幻となってしまった貸本マンガ。≫

 巻末の対談「マンガの原点は貸本だね 劇画の仕掛人が語る貸本マンガ盛衰史」は、青林堂社長長井勝一(1921-1996)と東考社社長桜井昌一(1933-2003)というこれ以上は望めない豪華なもの。

≪桜井 もっと大きかったのはテレビの影響ですね。貸本離れの一番の原因はテレビでしょう。

 長井 テレビもなかったから、貸本マンガみたいなちゃちなものにしがみついてたんですね。≫

≪桜井 要するに、貸本マンガというのは市民権を得てなかったわけです。

 長井 市民権は最後まで得られなかった存在だったね。≫

 内田公雄展の絵を無事撤収。やれやれ。ネットの拾いもの。こんな漢字、顰蹙を買うこと間違いない。

≪口臭電話  好色選挙法  血痕記念日  惨事のおやつ  強行採血

 回虫伝統  痴呆自治体  月極注射嬢  東海道新感染  侵入社員 ≫