水木しげる展ニ日目

 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。橋本治『ひとはなぜ「美しい」がわかるのか』ちくま新書2006年6刷、サマセット・モーム『アシェンデン』岩波文庫2008年初版、計210円。

 テレビの力だ。きょうも来館者はみな、『ゲゲゲの女房』を視聴されている。今まで見たことはなかったけど、この『ゲゲゲの女房』にははまる、と仰る。うーん、恐るべし、水木しげるの魅力。『ガロ』をちょこちょこと整頓しながら、ついついマンガを読んでしまう。じっと読むのは今世紀になって初めてか。水木しげるの短編(「怪物マチコミ」『ガロ』1966 年8月号)も面白いが、つりたくにこのナンセンス・ユーモア・マンガには今も惹き込まれる。『ガロ』1966年4月号に入選掲載された「狭き門 副題 天国と地獄」は、悪魔にうまれたトタンという子が、天国行きのテストを受け、三千分の一の競争率を合格して天使になるという物語。で、夢見た天国が……じつはとんでもないことに……寝ている天使の言うには「とにかく天国に来られるような善良なハートはもはや地上にはないんじゃ みんな地獄へ落ちてしまいよる……」。そして皮肉なオチ。

 午後、毎日新聞の取材。「手にとって見られるって、珍しいですね」と、貸本漫画を興味深そうに手に取り床に座る。「すわって読めるのはいいですね〜」と仰る。ヨカッタ。

 ネットの拾いもの。

≪駅で宗教の勧誘にきたねえちゃんに

 「これからホテルでやらせてくれたら入信する」

 っていったら「サタンめ」って言われた。≫

≪駅で宗教の勧誘にきたねえちゃんに

 「これから子供達にプレゼント届けなきゃいけない」

 っていったら「サンタめ」って言われた。≫