30年40年

 昨日買った三波春夫『熱血!日本偉人伝』、「第6章 児玉源太郎」って知らない人なので読んでみた。読んで仰天。児玉の言葉。

≪国と国との戦争は、どこで終わるかを常に考えるのが大将の役目じゃ。戦機。勝機。終機。これは一つのものだとわしは思っている。≫

 大本営はこれを全く弁えぬから、第二次世界大戦で日本は馬鹿負けをした。

≪初めから終わりまで日露戦争を取り仕切った児玉源太郎は、終戦から一年半後の明治四十年に五十六歳の若さで亡くなりました。日本の存亡を懸けた戦争で、力の限りを使い果たしてしまったのです。まさに児玉にとって命懸けの戦争だったのです。≫

 某ブログでサム・フランシスの抽象画が装丁に使われている丸谷才一『日本文学史早わかり』にふれて、

≪そのほかに日本文学に関するエッセイが数点収録されていてどれも面白かった。ただ表紙のデザインがいかにも古い感じがした。(引用者:略)この本の表紙もただ古いだけの抽象作品だ。30年で古ぼける作品とは何なのだろう。≫

 と記している。30年経つと、時代に彩られた輝く金メッキが剥がれ、その作品の実像が、善し悪しが、かなりはっきりと見えてくる。今、企画を練っているマンガ家つりたくにこの初期のナンセンス・ギャグ・マンガの色あせぬカワイイ魅力を改めて感じている。発表からもう40年だ、

 ネットの拾いもの。

≪誤解されやすい広告

「来週水曜日の夕べに当婦人会はメソジスト教会において『がらくた市』を催します。置いておく価値はないけれども、放棄してしまう訳にもいかないものを処分する絶好のチャンスです。どうぞ、ご主人をお連れください。」≫