生のペンの力

 故つりたくにこさんのマンガの原稿を観た静岡大学の平野雅彦氏からメール。

≪また、つりたくにこ作品、これは圧巻です!!!

 生のペンの力を改めて感じました。≫

 そのとおりですねえ。つりたさんのマンガが掲載された『ガロ』の印刷が、いかに原画の味を損なっていたか。費用の面から致し方なかったけれども……こうして四十年後に原画を手にとって観られるのだから、何も言うまい。ご主人の高橋氏の話によると、水木プロダクションでアルバイトをしていて、つりたくにこさんは、水木しげるの、印刷された時の効果を念頭にした細かい描写に、やはりプロは違う、と感嘆したという。

 某ブログ、サガンからメシアンにきてしまった、という記述に、左岸から飯庵にきてしまった、と読み替てしまう。カタカナ語は脳内でどうもヘンに変換される。別のブログには「横浜市指定無形民俗文化財 蛇も蚊も」。じゃもかも。なんじゃね。「毎年六月にこの界隈で手製の雄雌二匹の大蛇を掲げて大勢で町内を練り歩く祭り」。You Tubeに画像があった。