水木漫画に触れる

 朝日新聞朝刊に水木展の三段組みの紹介記事「水木漫画に触れる」。嬉しい。早速、新聞で見ましたと来館。本を乱暴に扱う人は皆無。これまた嬉しい。

 昨夕、ブックオフ長泉店で二冊。山田正紀『神狩り2』徳間書店2005年初版、豊浦志朗『叛アメリカ史』ちくま文庫1989 年初版、計210円。豊浦志朗は小説家船戸与一の別名。船戸与一といえば、文芸評論家福田和也が『作家の値うち』飛鳥新社 2000年初刊での評言が話題に。

≪すべてが一人よがりで、紋切り型と思い込みによりかかった格好つけの駄弁でしかない。≫

 船戸与一『砂のクロニクル』について。

≪あるいは『ゴルゴ13』の影響か。≫

 『叛アメリカ史』の平岡正明の解説にこんな記述。

≪ことのついでに言っておくと、彼には、外浦五郎名でゴルゴ13シリーズの原作の一部もある。≫

 福田和也は『作家の値うち』で村上春樹を高く評価している。

≪現存作家で最高の実力と資質をもつだけではなく、近代日本文学のあり方そのものを変えた大きな存在である。≫

 村上春樹ねじまき鳥クロニクル』には96点(百点満点)という最高点の賛辞を送っている。この小説、よくわからなかった。

 安原顕・編『ジャンル別文庫本ベスト1000』学研M文庫2000年初版で、安原顕は村上春樹『1973年のピンボール』評で書いている。

≪この頃の春樹は、同様の手法で三十男の日常を描いた究極の愚作『ねじまき鳥クロニクル』とはまるで別人なのである。≫

 以下は某ブログの文、自分のことか、と一瞬思った。

≪死ぬまでどしゃぶり、生きてるかぎり漆黒の暗闇、行き着くところはいつもデッドエンドのわたしが言っても説得力なし。≫